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2016/5/18

遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」を体験!

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今回は、秋葉原にお引っ越しされたばかりの、株式会社テレノイド計画さんにお邪魔し、遠隔操作型アンドロイド「テレノイド」を体験させていただきました。



「テレノイド」とは?


「テレノイド」は、一般的にイメージするロボットと異なり、自動で動くものではなく、「オペレーター」と呼ばれる操作者が、テレノイドを通して電話で話すように、遠隔でコミュニケーションをする新しいデバイスです。大阪大学特別教授でATR石黒浩特別研究所長・フェローの石黒浩氏(テレノイド計画最高技術顧問)が開発されました。「マツコロイド」でもお馴染みですね。



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サービスの対象は高齢者や認知症の方などです。介護施設で実証実験も行っており、認知症の方がテレノイドを抱きかかえ会話をすると、著しい情緒安定効果等がみられることも明らかになっています。要介護高齢者の会話を促進し、孤独を解消するまったく新しいコミュニケーション・サービスですね。



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今回、ご用意していただいた「テレノイド」はこちらの2種類。



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こちらの頭にレンズをつけているのがATR社仕様。オペレーターの頭の動きをリアルタイムに反映できるタイプです。



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「テレノイド」に着物を着させることで、戦前生まれの方の反応がとてもいいそうです。



小さい子供を抱いている感覚


「テレノイド」の身体は見たままで、とても抱きやすい形状になってます。重量は3.4kgくらいで、重すぎず軽すぎずといったところでしょうか。ちょうどいい重さで、ちゃんと抱いている感じが味わえる重さです。

どの角度でも気持ち良く抱くことができます。首を支えていると、赤ちゃんを抱いているかのように錯覚します。また、首や腕が動くので、こちらから抱きしめるだけでなく、ぎゅっと抱きしめられる感覚も得られます。



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質感は、とってもなめらかで気持ちがいいんです。



顔の大きさは、2〜3歳児くらいの大きさです。額にあるのはカメラで、オペレーターが対象の顔を見ながら会話をします。モニターを見ると、はっきりと使用者の顔を見ながらお話しすることができるので、電話だけでは感じられない表情などの雰囲気を、オペレーターは受け取ることができます。

会話にあわせて口も動くので、小首をかしげたりうなずいたり、まるで生きているかのような感覚にとらわれます。「テレノイド」と一緒にいる時間を積み重ねると、家族のように身近な存在と感じそうです。

「テレノイド」は、見たとおり一見して不気味で怖さが感じられますが、抱いてみるとすぐにその印象が変わります。とても可愛いんです。これは抱いてみた人にしかわからない感覚かもです。



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石黒浩氏によると、このようなルックスの理由として、「人間は足りないものは想像で補完して埋める。その想像において、人はポジティブなものである」とのこと。使用者に想像する余地を残してあげることで、使用者にとって都合のよいコミュニケーションができるということらしいです。



まとめ


年を重ねていくと家族間でも会話が減り、本心がなかなか言えなくなってしまいます。高齢者の方が「テレノイド」と話す場合、同じことを何度話しても煙たがられることがないので、会話も弾みそうです。そうすると、誰にでもある“自分の話を聞いてほしい”という欲求が解消され、気持ちも穏やかに。

グループホームなどの介護施設では、介護士の代わりに「テレノイド」が話し相手となることで、人材不足を補う役目となり、一方、在宅介護では、家族の代わりに話し相手となるのはもちろんのこと、見守り役としても期待できます。

「テレノイド」は、今後ますます進む超高齢社会において、ロボットを介した人と人の新しいコミュニケーションのかたちになりそうです。



株式会社テレノイド計画: http://www.telenoid.co.jp


作成者:深澤 裕之