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2017/1/10

介護保険で車椅子や介護ベッドもレンタルできる!使わなきゃ損の制度を徹底解剖 その11

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11.介護保険制度を使って福祉用具をレンタル~スロープ編~


段差の移動を安全にサポートする「スロープ」を賢くレンタル!


玄関やトイレなど、住宅には多くの場所に段差があります。介護が必要になる前にはあまり気にしなかった段差も、車椅子などを使うようになれば、移動の妨げになってしまうことも多々ありますよね。

要支援・要介護認定を受けた方にとって、スロープを設置して段差を解消することは、生活の幅を広げるきっかけになります。また、自宅内を自由に移動できるようになれば、自立ある暮らしも支えられます。

今回は、介護保険制度を使ってスロープをレンタルする際に知っておきたい基礎知識や、スロープの選び方をご紹介します。

スロープの種類と用途


スロープとは、玄関や部屋と部屋の間など住宅の内外にある段差を解消するための福祉用具です。介護保険制度を利用する場合、取り付けの際に工事を必要としない持ち運び可能なスロープをレンタルすることができます。

また、介護保険制度を活用して、住宅改修を行えば、工事によりスロープを取り付けることもできますので、どちらがいいかはスロープをつけたい場所や予算などに合わせて選びましょう。

<スロープの分類と利用できる介護保険制度>
  • 持ち運び可能なスロープ(福祉用具貸与) 折りたたみ式スロープ、伸縮式スロープなど
  • 工事により取り付けるスロープ(住宅改修)
<持ち運び可能なスロープの種類>
  • レールタイプ
  • 一枚板タイプ

スロープの利用が適していない方


要介護者の方の状態や場所などに合わせて選ぶスロープですが、中にはスロープの利用が適していないとされる方もいらっしゃいます。

福祉用具レンタルの際には、福祉用具専門相談員やケアマネージャーなどとも相談することが望ましいですが、一般論としてスロープの利用が適していない方には、次のようなケースがあります。
  • 慢性関節リウマチで症状が一定でない方
  • 下肢装具装着などにより足の関節を固定している方
  • 杖や歩行器を利用している方

上記のような方は、傾斜のある場所を移動することでかえって転倒しやすくなってしまったり、足の関節に変な力が入ってしまい骨折の原因となる場合もあります。スロープ利用の際には、こうしたケースに該当していないか、あらかじめチェックしましょう。

スロープの選び方


介護保険制度の福祉用具レンタルにより利用できる、持ち運び式スロープには、先ほど挙げたように「レールタイプ」と「一枚板タイプ」があります。

レールタイプは車椅子の車輪に合わせてスロープを設置するもので、特長として設置のしやすさや運びやすさが挙げられます。1本ずつ運べますので、介助者や家族が、高齢・女性の場合にも設置しやすいといえるでしょう。また、1枚板タイプのスロープと比べて、価格面でも比較的安いのが特長です。

一方、一枚板タイプは文字通り1枚の板を段差に合わせて設置するタイプのスロープです。

車輪をレールに合わせて載せる必要がありませんので、安心してスロープの上を移動できるのが大きなメリットです。介助者にとっても車椅子を押す際に一緒にスロープに乗れるため、車椅子を押しやすいといえるでしょう。

スロープの長さの目安


レンタルでスロープを活用する際には、福祉用具専門相談員のアドバイスなどを受けながら、場所や用途に合った長さ・傾斜角度を考えることも大切です。

一般的な目安として、スロープ設置の際には、次の数値が指標となります。

<介助用車椅子の場合>
  • 長さ=段差の6倍程度
  • 傾斜角度=10度程度
(例)段差15cmの場合
スロープ長さ=段差15cm×6=90cm

<自走用車椅子の場合>
  • 長さ=段差の12倍程度
  • 傾斜角度=5度程度
(例)段差15cmの場合
スロープ長さ=段差15cm×12=180cm

まとめ


車椅子に乗ったままの移動を楽にしてくれるスロープを介護保険制度でレンタルする際には、場所や使っている車椅子のタイプに合わせて適切なスロープを選ぶことが肝心です。適していないスロープを選んでしまえば、不測の事故の可能性も生じてしまいます。

今回ご紹介したような目安を参考にしながら、ご自宅の状況などを加味して、福祉用具専門相談員のアドバイスのもと、きちんと利用される方の使い易いスロープを選びましょう。